飯豊連峰 北股岳(2,024.9m) 門内岳(1,887.0m)で敗退

下越山岳会 平成18年度冬山合宿

実施期間 平成19年1月1日(月)〜同4日(木)
参加者
本隊  CL JIφHNC(若月さん)、石井さん、JJφLTK(小林稔さん)、JJφLTQ(笹川)
1月1日サポート  JEφDAE(坂場さん)、矢沢さん、坂井さん、渡部さん
1月3日サポート  JIφOII(田邊さん)、JFφGZF(小川さん)、相沢さん、渡辺(し)さん、諏方さん、宮下さん、中村さん

コース全体 テン場から頼母木山 頼母木山からの迷い 門内への迷い 頼母木方向に朝陽
522Pでやれやれ サポートの方々と共に 朝日連峰 朝のダイグラと本山 イリ平尾根
ピラミダルな鉾立峰 三匹穴のテン場 氷瀑化した梯子 門内 門内小屋前で 4日朝 狸

行き先 飯豊連峰 北股岳(2,024.9m)西俣ノ峰ルート
天 候  1月1日 快晴
      1月2日 風雪
      1月3日 曇り時々晴れ
      1月4日 曇り時々晴れ
気 温  1月1日 −2.3℃〜5.5℃
      1月2日 −3.7℃〜1.9℃
      1月3日 −0.7℃〜3.9℃
      1月4日 −1.3℃〜5.6℃
(観測地 山形県小国町)

装 備      冬山テント泊基本装備
登はん用具   ピッケル・アイゼン
雪山用として  Wストック・スノーシュー
通信用具    アマチュア無線
ナビ用品  GPS 地図 コンパス マップポインター

防寒具  フリース・ダウンジャケット・アウタージャケット・中厚ウールグローブ・オーバーミトン
その他  通常装備
飲み物  水 1.0L
食料品   初日行動食のみ個人


コースタイム 事柄 備考
1月1日
04時25分 自宅発
05時00分 五十公野集合 出発  コンビニに寄り新発田発
06時20分 奥川入荘着 
07時05分 奥川入荘発(308m)
07時25分 西俣ノ峰への取り付き(320m)  快晴
08時00分 522ピーク(522m)
09時33分 西俣ノ峰(1,023.2m) 朝日連峰が美しい
10時45分 枯松峰(1,184m)    杁差岳、ダイグラが印象的だ
12時00分 デポ地(1,350m)
12時28分 三匹穴のテン場到着(1,450m)
14時30分 概ねテントその他の設営完了
19時30分 就寝

1月2日
04時00分 起床
06時45分 テント場発(1,450m)
07時22分 偽頼母木直下西から沢が入る特徴点(1,580m)
07時50分 偽頼母木(1,675m)
08時03分 頼母木山(1,730m) 風10m前後だが視界が悪い
08時06分 頼母木山から地神北峰へ向かうが、直ぐに方向を失う
08時34分 ルートを取り戻す
09時00分 地神北峰(1,765m)
09時30分 地神山(1,849.6m)
10時12分 扇ノ地紙(1,889m)
10時36分 胎内山の下りでルートを失う
10時46分 ルートを取り戻す
11時08分  門内岳避難小屋着(1,870m) 冬期入口使えない。東側2階の窓施錠。使えない。
11時45分 門内岳(1,887.0m)
11時50分 門内岳避難小屋発(1,870m)
12時16分 扇ノ地紙(1,889m)
12時54分 地神山(1,849.6m)
13時15分 地神北峰(1,765m)
13時45分 山頂が判らない
13時54分 頼母木山(1,730m)
14時05分 偽頼母木直下西から沢が入る特徴点(1,580m)
14時23分 尾根を降り切り方向を80°にとる
14時30分 テント場着(1,450m)
19時30分 就寝

1月3日
04時30分 起床
07時25分 オオドミへ下る
07時47分 オオドミ(1,230m) テン場に登り返す
09時15分 テン場撤収下山開始(1,450m)
09時40分 オオドミ(1,230m)
10時05分 枯松峰(1,184m) オオドミへ戻る
10時23分 オオドミ(1,230m)枯松峰へ戻る
11時15分 枯松峰着(1,184m) サポート隊と合流
12時20分 枯待峰発
13時00分 西俣ノ峰着(1,023.2m)2缶をデポ
13時23分 西俣ノ峰着発
14時00分 522ピーク(522m)
14時30分 西俣ノ峰への取り付き(320m)
14時40分 奥川入荘着(308m)

1月4日
06時30分 起床
07時45分 朝食
09時00分 奥川入荘発
10時30分 自宅着

移動データ
標高
1月1日 スタート場所 奥川入荘(308m) 到達地点 三匹穴のテン場到(1,450m) 標高差  1,142m
1月2日 スタート場所 三匹穴のテン場(1,450m) 到達地点 門内岳(1,887m)標高差 437m
1月3日 スタート場所 三匹穴のテン場(1,450m) 到達地点 奥川入荘(308m) 標高差  1,142m (デポ品運搬は含まず)


TP積算距離 24.8km
移動平均速 2.3km
全体平均速 1.2km
総上昇量 4,402m
GPSデータ

概要
昨年、元旦からの気象状況の厳しい冬山合宿参加から早いもので1年が経過した。今回は山形県小国町からの西俣ノ峰ルートで北股岳を目指すことになった。また、今回は下越山岳会が今回と同ルートで冬期北股岳登頂をしてから30年と聞いている。当初、本隊メンバーは坂井さん、藤井会長も参加する予定であったが、両氏ともどうにもならない諸々の事情で断腸の思いで参加を辞退された。
かく云う私も、昨年12月に風邪を引いて病院へ行く事を躊躇っているうちに気管支まで傷めてしまい咳が止まらない状態が2週間位続いてしまい12月上旬のガンバリ登山以降山に入れないままという、準備不足も甚だしい状態で合宿に臨んでしまった。

飯豊連峰における冬期登山の特徴
飯豊連峰北部の杁差岳で日本海から30km弱。中央部の北股岳で35km弱と日本海から近い。
日本海と飯豊連峰主稜線に間には飯豊連峰より高度のある山塊はなく、季節風に対してはほぼ吹曝しの状態となる。
このため、森林限界は低く北部では1,400m〜1,500m位の標高で高木は無くなり笹原又は背丈の低い喬木、雪田草原となる。
また、風上に新潟県側より風下の山形県側に大量の雪を降らせるため、東西非対称山稜が明瞭に見られる。
また、壮年期の山域であるため、特に新潟側では広々した、たおやかな稜線、尾根を持つがこれが、そこは大量の雪の降るところなので、渓谷は深く、大量の雪崩で磨かれた渓谷は深く容易に人を寄せ付けない。
従ってホワイトアウトした際には、明確な地理的特徴点を見出す事が難しく、さりとて、安易に尾根に下ると直ぐに行き詰まる。
雪山におけるルートファイディング、地図、コンパスの扱いが重要になる。
日本海から余りに近いため、冬季間はホワイトアウトしている時が普通といえる山域であろう。
山岳部において厳冬期は1回荒れたら1週間から2週間もの間、吹雪かれても不思議はなく、通常、冬期間において
快晴の中、稜線を歩く幸運に恵まれることは希である。従って常に退路を考えた山行を求められるエリアである。

1月1日
3時30分目覚まし時計のアラームで目が覚める。熱いお茶を飲んでから簡単に用具の確認をしてインターネットでHPと天気予報を確認してメールを数通出して食事をどうしようか考えていると石井さんから近くまで来ていると連絡受けて大きなザックと道具を持ち外に出る。直ぐに石井さんの車が来て、LTK宅に廻りCLを努めるHNCさん宅を経由して集合場所に行く。直ぐにサポートの皆さんが揃い直ぐ出かける。途中コンビニに寄り今日の行動食を購入し奥川入荘に急ぐ。

奥川入荘に到着すると主稜に朝陽が当たりだすところだった。明日の朝こんな天気なら。と願う。CLが奥川入荘の横山さんに挨拶に行く。今回我々と同工程を組んでいる豊栄山岳会のメンバーは未だ到着していない。ゆっくり準備をしていると豊栄山岳会のメンバーが到着した。雪は本当に少ない。奥川入荘前からスノーシューを着けて歩き出す。

取付き口からは急登である。微妙な雪の付き方で少し気を使うが先頭の坂井さんがグングン高度を上げる。振り返りと豊栄山岳会の方々が取りき口にかかったところだ。今日は天気が良いのだが気温も高めで薄着なのに直ぐに汗が出る。風邪の為、暫く山を歩いていなかったので冬山テント装備を背負って時折咳が出る状態で息苦しい。意識的に汗をかかない様に気を付けてユックリと歩く。歩幅を狭く丁寧に足を置いてステップを壊さないようにペトペト歩く。雪山で大汗をかくのはご法度。

522ピークで急登が一段落して一休みしていると、豊栄山岳会重鎮の小林さんが先に出て、サポート隊の心意気を無言で示していたように見えた。十文字池の少し先に幕営跡があった。西俣ノ峰に来ると朝日連峰が目を引く。また、ダイグラ尾根から本山のラインが白く神々しい感じがした。

西俣ノ峰と枯松峰の間は、杁差岳のイリ平尾根がキレイなラインを見せている。ただ行きたい。という想いがつのる。それにしても新潟側から見る鉾立峰よりこの場所から見る鉾立峰はピラミダルで杁差岳に負けない存在感を示す。
枯松峰が近づく頃、少し咳き込んでしまい立止まり水を飲んで杁差岳を暫く眺めた。枯松峰で少し休んでデポ地を目指して進む。デポ地に着いてデポ缶を降ろすとサポート隊の皆さんが奮闘し三匹穴のテン場を時間一杯まで目指して頂けるとの事である。本当にありがたいことです。約30分の頑張りでテン場まで届いた。サポート隊の助力がなければ我々はもう2往復の頑張りが必要だったはずだ。サポート隊は時間ギリギリまで上がって頂いたので直ぐに下山していった。

風の名所の三匹穴の二晩の幕営地なので雪を切出し,しっかりとした防風壁を構築したテン場ができた。豊栄隊の直ぐ近くに設営した。道具を収め雪を溶かしてお湯作りながらデポ缶を開けて中身の確認と味見をする。この頃から既に風が強まってきた。豊栄隊CLの中山さんが来られた。夕方、豊栄隊とテントの中で明日の事、その他四方山話に花が咲く。用を足しに外へ出ると蔵王スキー場の明かりと米沢盆地に広がる街の明かりが綺麗だった。明日の好天を願い夕食を摂り早々に就寝する。期待とは裏腹に一晩中風が弱くなる事はなかった。

1月2日
4時起床。風は相変わらず強い。下の方向は街の明かりが見えるので視界が利く事が判るが山の上部雲の中の様だ。天気予報は時間が経過するに従い悪化の予報である。明日には再び回復するとの事でどうにも恨めしい。食事を摂り準備をして明るくなるの待ち外へ出るとやはり上部の天候は期待できない。ほぼ、時を同じにして豊栄隊とテン場を後にする。
出だしはまだ上部に視界がある。CLよりトップを進むように指示された私が、歩きやすい少し北側をルートを取るとCLからブッシュと三匹穴の斜面の境目の近くを登るように指摘を受ける。途中、アイゼンのトラブルを起こした人もいる。登って行くと北北西から小沢が入ってくる。反対側は三匹穴上部の斜面で特徴点であるので記憶しておくように教えて頂く。もう一登りするとニセ頼母木。一面に小さなエビの尻尾が足元に広がる。斜面が緩み再び登ると頼母木山山頂のお地蔵様が突然現れた。

頼母木山からコンパスで角度を採って進むが、パッと夏道が目に付いて夏道を追ってしまう。この間コンパスの事を失念する。夏道は直ぐに吹き溜まりにぶつかり、ホワイトアウトした中で方向を失う。私のこのミスで25分位ロスしてしまう。この後も所々悩みながら進む。何とか特徴点を通過し確認ながら進む。胎内山の標柱で方向を確認した筈だが、どうもおかしい。稜線を進んでいるはずなのに、西に傾いた斜面を進んでいる。胎内山から門内への下降点が判らない。門内沢方向にもあまり近づきたくないので稜頂に行き難い。こんな所だろうと降りるが底が無い。おかしい。間違った。また戻る事にする。コンパスとイメージが合わさらない。困ってしまってここは、石井さんにお願いした。石井さんは直ぐに判ったと叫ぶ。小屋手前の岩を見つけた様だ。
程なく、門内岳避難小屋。石井さん有難うございました。もう少しでまたGPSを出すところだった。

門内岳避難小屋に到着する。西側の冬期入口に向かう。酷い状況だ。鉄梯子が凍り付いて全く手が付けらない。CLが東側の以前の冬期入口がついていた2階の窓に行く。雪を崩した痕がある。先行した豊栄隊のものだろう。
しかし、施錠されているようで全く開く様子がない。
諦めて吹曝しを避け管理棟の前でツエルトを頭から4人で被りテルモスの暖かい紅茶と行動食を食べる。
CLからこれからどうするか?とメンバーに意見を求めた。私は既に11時30分近い。既に5時間近く経過している。午後から天候の悪化を予報していた事、頼母木山までは向かい風になる等を考えると引き返す方べきと意見を述べる。石井さんは、まだ行けそうな雰囲気もある。LTKはまあ、門内のお社は拝みましょう。となり、ザックを管理棟前に置いて門内岳山頂へ行く。
北股岳方向は何も見えない。ギルダ原方向を暫く見ていると豊栄隊の標識が2本ボンヤリと見えた。何か引き込まれるような標識だった。ザックを担いでここにいたら、どうだろうか?判らない。ギルダ原迄とか、13時迄とか言い出しそうだった。とにかく2本の標識は怪しい雰囲気があった。

管理棟前に戻りザックを担いで帰路に着く。豊栄隊とCLが打った標識の間隔が絶妙で向かい風ながら比較的順調に標識をトレースする。登りの際は氷化した場所も吹き溜まりになっていたり僅かな時間で感じが変わった。
もう、そろそろ頼母木山という所で判らなくなる。ほぼ登り切ったはずなのだが、標柱がない。CLはもう少し南へ向かえば山頂だろう。というが、ほぼ平坦なので自信がない。GPSを出すと60m真南で山頂だ。先に南に進んだCLが「在ったよ〜」の声。

頼母木山からの下りの標識は直線的で判りやすい。次の標識に着く頃次の標識が方角どおりに次々と現れる。まあ、何本かはあれ?と思ったけれど・・・明瞭でない尾根というか斜面を下りきり、角度を80°に変えて斜行するとテントが見えてきた。
テントに着くと豊栄隊のテントから、大桃さんが顔をだした。我々は門内で引き返したが豊栄隊は北股岳を目指した様だと話す。

雪だらけの着衣を払いテントに入り湯を沸かす準備をするが、LTKのガソリンストーブの調子が悪い。危険回避のため今晩と明日はCLのストーブ1台を使用することにした。
お湯を沸かしながら豊栄隊の早い下山を願っていた。スープやらコーヒー等の温かい飲物を飲みながら今日の行動をふりかえるが何だかフワフワした感覚だ。暫くすると豊栄隊の声が聞こえた。思いの外早い帰着で正直驚いた。昨夜は乾燥していたテント内も今日は吹かれたので着衣は雪だらけで暖を採ったためテント内の湿気が一気に上がる。着衣の雪氷が溶けてグチャグチャだ。
アルコールを飲んだら緊張が解けるのが判る。やっと人心地がついた。ツマミを口に運びながらゆっくり時間を過ごす。残念な気持ちと自分の不甲斐なさが沸き立つ。天気予報は天気の回復を予想している。ラーメンの夕食を摂り翌日の行動を打ち合わせ天気が良ければ稜線までは出かける事にする。疲れもあり早々に休む。風は相変わらず吹いている。

この夜、寝付が悪かった。それは、濡れ物を着干をしていたのでシェラフの中は蒸れていたせいか何故目的地にたどり着かなかったのか?と考え出したからだろうか。

1月3日
4:30分起床 お湯を沸かしているとCLから荷揚げ品の残りを整理して西俣ノ峰まで降ろそうとする提案があった。朝食を摂り一斗缶を整理し中身を2缶に集約して西俣ノ峰にデポする缶を作る。残りの4缶は降ろすことにする。
段取りとしてはデポ品、一斗缶をザックに詰め一度オオドミまで下る。登り返してテントを撤去して共同装備、個人装備をザックに入れて枯松峰まで下る。枯松峰からオオドミまで戻り、デポ品一斗缶をザックに詰め枯松峰まで再度下る。サポート隊の方々には何とか枯松峰まで頑張って登って頂き手分けして西俣ノ峰までデポ品を下ろそうというものである。

ザックに一斗缶を詰めてテン場を出発する。豊栄隊に一度オオドミまで降りてまた戻る旨伝え下る。硬い斜面の下りは気持ち悪いのでアイゼンを付けて下る。CLはスノーシューで降りる。しかし硬い斜面は僅かな部分だけであとは吹き溜まっているだけだった。オオドミ迄下り荷物を出して、登り返すと豊栄隊が下山準備をしていた。テント内部を片付けているうちに豊栄隊の下山準備が整い挨拶を交わし一足先に下山していった。

少し遅れて我々も下山にかかる。オオドミ迄下ると豊栄隊は枯松峰に上がるところだ。OIIさんからの無線で西俣ノ峰に着いたところで、その前200m位先を豊栄のサポート隊が先行しているとのこと。枯松峰に着くと豊栄隊がテントを張りサポート隊を待っていた。我々は再びオオドミに戻る。11:15再び枯松峰に着くとサポート隊の皆さんが雪でテーブルを作って待っていてくれた。

サポート隊の皆さんと食事を頂く。頼母木山方向を見ると美しい冬景色があった。何だか春の様な雰囲気もある。ユックリと食事を楽しみ枯松峰を後にする。サポート隊の皆さんにお手伝い頂き西俣ノ峰まで荷物を担ぎ下ろす。杁差岳のイリ平尾根がどうにも気なる。時々足を止めて眺める。どの位置が悪そうとか、テン場はあの辺だろうとかとにかく飽きさせない。
西俣ノ峰に到着し2缶デポする。
522Mピークに着くが、雪が少なく歩き難い。途中の岩場に気を付けて通過して14:40分に奥川入荘に着く。車に荷物を片付け風呂に入り、奥川入荘で軽食を頂き、サポート隊日帰組は帰途に着いた。

豊栄山岳会の3名の方が急遽奥川入荘に残り宿泊することになった。
当会は本隊4名にOIIさん、GZFさん、中村さんが宿泊。夕食時に豊栄山岳会の皆さん、奥川入荘の横山さんらと楽しい話が咲く。夕食は山の恵みを存分に楽しませてくれる心づくしのとても美味しい手料理だった。中締め後三々五々暖かい床に潜り込む。大の字になり喜びを感じた。

奥川入荘の料理は山の恵みに溢れていて「これでいいのだ。」と納得の食事だった。と、いうのは現在、日本中どこで宿泊してもマグロの刺身、海老の天ぷらが食事に供されます。これにボクは違和感を覚えていました。多分、食事に関しては都会地の方が美味しい料理が食べられると思います。(お金がかかるけれど)
都会を離れ(ボクの住んでいるところは、都会じゃないけれど)山郷の宿に求めるのは、その土地の自然や文化に触れたいのであって、都会のお店のような食事を食べに来ているのではない。とボクはそう思います。
ならば、山里の宿の経営者は都会の真似をするのではなく土地の食べ物を供してこそ、旅の客との触れ合いができると思います。奥川入荘の食事は飾り気のない土地の食べ物ばかりで、とても美味しく頂きました。これで良いのだと思います。

山に来ているので魚や海老の刺身は要らないとおもいます。


1月4日(木)天候 曇りのち晴れ 
今日は帰宅のみ。今日もいいお天気だ。アタックした2日だけが条件が良くなかったのが恨めしい。でも3日間晴れ続いていたら飯豊の冬じゃないか・・・
それに本当は、2日の天気は「良くはない」というレベルで「悪い」という範疇ではないだろう。でも、私達の力では先に進めなかった。(CLが先頭なら、何の問題もなかっただろう)単純に私達CL以外がまだまだ勉強が足りないということだろう。そんな事をぼんやりと思う朝だった。朝、見廻りに行った横山さん(?)が狸を捕ってきた。
朝食は舞茸の入ったおこわ。とても美味しいので調子に乗って3杯も頂いてしまった。9:00に奥川入荘を発ち10:30分自宅着。
お天気が良いので洗濯物、濡れ物の処理が助かった。

終始、重いもの、持ち難い物を何も言わず持ち続け適切な所でアドバイスして頂いた CL
他のメンバーを気遣いつつ黙々と設営作業等体力的ににも大変な事を率先して行う石井さん。
昨年に続いての無線担当、食担で毎食のお世話になったLTK
狭いテントの中で皆さんと仲良く、和気あいあいと過ごすことが出来た事は何より有難いことでした。

今回も多くの方がにお世話になりいい勉強をさせて頂きました。
皆さん本当に有難うございました。



以前の記録へ戻る

トップページへ戻る